ふふい

アナと世界の終わりのふふいのネタバレレビュー・内容・結末

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

期待値を高く設定しすぎたからかもしらんけど、端的に言うと面白くなかった……

コメディ、ゾンビものとあってショーンオブザデッドと比べてしまう自分がいるんですが、本当に中身がスカスカだったなと思います。SotDがショーンの人間性、彼女との関係に照準を絞って描いていたからこそゾンビコメディとして成立していたのに対し、こちらは登場人物全員の設定を練り込みまくりました(ただし尺に収まっていないので結局どういう背景のキャラなのかが最後までわからないし誰にも感情移入できない)というかんじで、どういう話だったか描こうにもあらすじすら無い……

レビューをひとつの文章にまとめるのが苦手なので箇条書きで失礼します、
①母親が死んでしまって父親と二人暮らしをしているアナが親元を離れたい!という設定は最低限描かれていたのでわかった。
アナが父親と不仲なのはアナが女の子で高校生だからなんだろうけど、おそらくこの映画で一番大切な"一見いがみ合っているけど本当は家族の絆で繋がっている父娘"という描写に尺が割かれていないため感動的なシーンで感動できない。
②ピカピカクリスマスニットの親友の死から立ち直るの早すぎない?
③なんで校長、アナをラスボスに立てて父親拉致って体育館で待ち伏せしてんのん?アナってそんな問題児じゃないしそこまで敵対する理由なくない?
④そもそもなんで校長闇落ちしたん?
モンパニ系映画に人間のヴィランって居て然るべきやけど、他の映画やと例えば自分一人が生き残るためとか宗教上の理由とかでヴィラン化する理由が設定されていますよね
それが今回のヴィランである校長はマジで何も説明なくて、ただ人間をゾンビに差し出すだけの何がしたいかわからない男となっていたので悪役としての魅力がありませんでした

うーーん、色々納得しかねるが、ニックがまじでかっこよかったのと最後に車に乗るシーンのカット割りがエドガーライトリスペクトだったのは良かったです。
ふふい

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