出来が微妙になりつつあるMCUの流れの中、安心と信頼のガンがまた秀作を打ち出してくれて感謝。ロケットのオリジンという事で予想できる通り、いつもに比べたらかなりシリアスめ。でも笑えて、そして泣けるという感情のジェットコースターぶりが最高。ド直球に提示される”ありのままで良い”というテーマに基づくメンバーの成長は、ガン特有のはぐれ者達への暖かい眼差しがビンビンで胸が熱くなった。MVPは当然ロケット、ではあるけど、スターロードでもあるし、ドラックスでもあるし、ガモーラでもあるし…と全員にしっかりと見せ場をモリモリと設けてくれている愛。最高。
悪役のハイエボリューショナリーもかなり良かった。過激的な優生思想を持ちながらも自尊心が肥大しているという複雑さ、それ故の凶暴さが正に極悪そのもので、所業も相まって最低最悪の佇まい。だからこそ主軸であるロケットのドラマが重くなり、深くなり、興味深くなっている。良きヒーロー映画には、良きヴィランが必要不可欠なんだとしみじみと思いましたね😥
