のりちり

焼肉ドラゴンののりちりのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
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映画館鑑賞。

ここに出てくる人たちは、本物の韓国人俳優は在日1世。
娘や息子は2世の設定だった。

第二次大戦で日本に連れてこられたお父さんは、戦争で左腕をなくす。
お母さんは、済州島事件(このことを知ったのは最近。朝鮮人って最近もだけど、お互い殺し合うことをしてきた民族なのだ)で命からがら、日本に逃げてきた。
70年代、この夫婦に帰る国はなかった。
だから、焼肉屋を違法な場所と分かっていても営業して家族を必死で養っていくしかなかった。
好きでいたわけじゃない。
でも、ここしかない。
そのことをすごく分かっている。

子どもたちは、日本しか知らない。
こだわりはないが、周りの日本人は差別する。
私ぐらいになると、なぜ?と思う。
普通に生活しているのにと。
まだ、それが認められる時代じゃなかった。

最後は、収まるところに収まったように見えるが、本当に大丈夫なのだろうか?
皆が、それぞれの場所で幸せに生きていったことを願うばかりだった。
また、会えて良かったねと言えたと思いたい。
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