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クリード 炎の宿敵のkassyのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.8
試写会にて。

クリード待望の最新作。
チャンプへと上り詰めたアドニスは、父アポロを殺したイワン・ドラゴの息子と因縁の対決をする事になる。

内容的にはロッキー2とロッキー4をミックスさせたような内容。つまりとにかくものすっごく詰まってて濃いのである。全体的にシリアスで、それはもうこってり。
さらに音楽もケンドリック・ラマーやらファレル・ウィリアムスなどが参加したブラックミュージック満載でこってり。
面白いけど…クリード1の青春感に比べるととてもヘビーになっている。

ドラゴとの因縁の対決は、やはり見逃せない壮絶な試合だった。
どうしても復讐や父の思いを背負わせてしまう。そんなクリードに、
「何のために戦うのか?」
というロッキーを通して鍵となるメッセージが突きつけられる。最後の最後にクリードが出す答えに、思わず感じるものがあった。
ドラゴ親子にも複雑な事情があり、見ていてドラゴ親子を応援したくなってしまった。めちゃくちゃせつない。
ドラゴとの対決をした事によって、本当の意味でしがらみから解き放たれ、アドニスの新しい旅路が始まるような気持ちにさせる作品だった。


それにしてもクリードはロッキーの優しさに甘えすぎだよな。家族同然だからって…!
ロッキーは酷いことを言ってもいつもちゃんとフォローしてたのを考えると、クリードももうちょっとフォローしてほしいよな。と思いつつ、クリードがひどい対応するのが心が引き裂かれそうなほど辛い気持ちもわかって泣けた…それに対するロッキーがまたあまりにも優しくて泣いた…。ロッキー本当にいい男…

スタローンがロッキーを演じるのはこれが最後とか…?にわかには信じられませんが、クリードの物語の行く末を見守りたいものです。
個人的にはもう少しだけ、ロッキーからの巣立ち的なものを描いて欲しかったりする。
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