このレビューはネタバレを含みます
とある夫婦の話ですね。
息子さんが有名な作家さんということですが、その要素はほとんど出てきません。
冒頭ぐらいかな。
お話しはそのご両親メイン。
平凡などこにでもいるような夫婦の生活が流れます。
2人の結婚、家を買い、子供を持ち、育てて、やがて定年を迎え、迎える最期。
戦争を生き抜いた時代の話です。
盛り上がりはあまりなく、劇的な展開もありません。
正直途中はちょっと眠くなっちゃったかも。
でも、この2人の人生には戦争があって、決して平凡なごく普通の人生ではなかったはずです。
辛いこと、大変なこと、それこそ劇的な展開になるような辛いこともあったはず。
そんな時代に、現代の平和な時代(世界大戦がない、という意味で)の私たちから見ても"普通の人生"と評される生活を送ることができたのは、この2人の努力、堅実さ、忍耐強さ、そういうものがあったからなのだと思います。
普通に暮らすための2人の生きる姿勢には、学ばされるものがあります。
優しい絵柄、とんでもない悪者も出てこない、普通の世界。
癒される映画です。
また、時間をおいて観てみたいです。