しろみさかな

キンキーブーツのしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

キンキーブーツ(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ良かったです!早く見れば良かったです。三浦春馬の舞台で話題になったのは知っておりましたが、内容等知らずに見ました。なるほど、こういうストーリーなのかぁ!と思いました。ストーリーも面白かったです。
2005年の作品なのは驚きです。今でこそLGBTQが浸透してきていますが、当時かなり斬新だったのでは…?と思います。LGBTQのことは置いといて、この作品で凄くわたしの心が動かされたところは、相手の気持ちを考える、受け入れる、というところでした。ずーっとローラのことを受け入れられなかったドンが腕相撲で勝つシーンです。最初はドンは喜びますが、ローラがわざと負けたことに気付きます。ローラはドンに譲ったのです。ドンを立てたと言ってもいいかもしれません。相手を傷付けることが正義では無かったローラ。自分がきっとずっと傷つけられてきた存在だったからでしょう。ローラの行いに気付いたドン。そのシーンがとても良かったです。チャーリーの感情的になる振る舞いに少々イライラしましたが、彼も最後の舞台でロングブーツを履くことで、歩きにくさ、美しく振る舞え無かったこと、しかもそれを履いて踊る難しさに気付き、ローラの気持ちに気付いたのです。よく出来ているなぁ…と思いました。どうしても自分の気持ちが先行してしまいがちですが、相手の気持ちになって考えてみる、ということは本当に大切なことだなぁ…としみじみ思いました。
みんなで一生懸命作ったブーツをチャーリーが受け取るシーンは自然と涙がポロポロしましたし、ラストの舞台のシーンも涙がポロポロしながら、笑顔になれました。見て良かったな〜って純粋に思える作品でした。是非。ローラ役の俳優さん、美しかったしネイルがちょこちょこ変わるのも可愛くて見てほしいです!
余談、フィアンセが浮気して靴を忘れていく逆シンデレラシーン。靴がなんだかチープに見えて、先代の父親の言っていた、靴はその人を表すが忠実ですげぇ〜ってなりました。チープな女だよほんと。それに比べたら、みんなで一生懸命作ったロングブーツはすごく上等にキラキラ輝いて見えましたからね!
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