ゴッズ・オウン・カントリーのnatsumiのレビュー・感想・評価

CMBYNと同時期のゲイ映画ということで注目されていて気になっていた今作。

舞台は天気の悪いイギリスだし暗いしワーキングクラスの彼たちは泥だらけだしヨークシャー訛り聞きづらいし優しい世界じゃないしで雰囲気は全く違う。何も隠すことなく、露骨なセックスシーンや牧場での羊の扱い方など隅々までリアル。カジュアルセックスが趣味の主人公だから恋をした時との境界線が曖昧でこれもストーリーの中で誤解を生んでしまう原因。ギオルゲが差別の対象から恋愛の対象になった過程をもうちょっと丁寧に映してほしかったなぁ。未だによくわからないしあまり感情移入はできず。ジョニーが本当にクズで最初30分ほど見ていて辛かったが、その後の彼の成長ぶりにはよくやったと頭をわしゃわしゃしてやりたかった。