FATMAX夜食のデブロード

バイスのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.7
ポリティカルムービーながらも痛快。笑いながらも寒気の走る意外にもテンション高めな作品であった。

極端な政治的思想を鼻で笑うかの様なポストクレジットは形こそコメディでありながら、その実 無関心をも皮肉るという見事なモノとワシには見えた。

まぁ1番笑ったのは途中の雰囲気がアレな感じになったらアレが出て来たトコなんだけどさw
(未見の方にバレない様に伏せてみた。)

役者は皆んな見事なモンでしたよ。
完全に似てる人や、似てないけど演技で持ってっちゃう人、ソコソコ似てる様で見てる内にもう本人にしか見えなくなっちゃう人…色々なアプローチがまた面白く。

時系列もガンガン動くしテンポ早いのでボーッと観てると置いてけぼり喰らう感はある。
しかし ある程度分かる様に作られているのでソコに気負いする事はないと思う。
(もちろん近代アメリカ史を知ってるほど有利ではあるが)

外装はコメディなので気楽に入りやすいが結構生々しくて汚い話だ。

今年観た伝記モノの中では上位に来る感じかな。