生きてるだけで疲れて、
生きてるだけで愛、
いいタイトルだな
常に暗めの映像の中で趣里と将暉の演技力と、少ないセリフの一つ一つの重さが良かった。躁鬱による症状と外の世界で申し訳なさそうに生きるセツコと、常に何か本心を抑えて生きているツナキ。みんながどこかに持っている''生きずらさ''を上手く表現していて、どこか共感できた。
でも鬱については分かりきれないと思う、だって自分がそうじゃないから。それでもセツコの言っていた「あなたは私と別れられても、私は私と別れられない」「私と同じだけ私に疲れて欲しい」って言葉には胸を打たれたし、常に妥当な回答をして逃げているかもしれない自分にどこか嫌気が刺してしまった。
眠くても起きる。嫌でも会社に行く。上手くいかなくても頑張る。こんな世の当たり前のハードルが人によってはとっても高いものかもしれないし、そういう人との接し方とか考えさせられる映画だった