dm10forever

ジョホールバル1997 20年目の真実のdm10foreverのレビュー・感想・評価

4.0
【わかる人にはわかる】

「野球とかさ、サッカーとかさ、毎日のようにやってんじゃん。なんでそのうちのたかが1試合観たくらいで泣けるのかわからんわ~」
10年以上前、飲み会の席でチャラい先輩から言われた何気ない一言。

(まぁそうなんすけどね~。でも泣ける試合とかもあるんすよ~)

・・・ギリギリだった。酔った勢いで手が出なくてよかった。「この人には何を言っても伝わらないんだ」と何度も心に言い聞かせて、落ち着いて落ち着いて落ち着いて、それでやっと絞った言葉。

僕はサッカーの試合を観て普通に感動するほうなんだけど、本気で号泣したのは3試合。
一つは1991年の第70回全国高校サッカー選手権大会の準決勝(かなりマニアック)。
当時メチャクチャ応援してた帝京高校VS優勝候補筆頭の市立船橋高校の一戦。
下馬評では圧倒的に市船有利。何とか帝京も堪えるんだけど後半に失点。
(あ~このまま負けちゃうのかな・・・・)
ってところからの残り3分からの猛反撃。そして奇跡の大逆転!
まさに!帝京だぁましぃ(魂)!!(とんねるず風)。
家中走り回って泣きながら絶叫するDm少年。
・・・いまでもこの試合のハイライトはYouTubeでも観られますので興味のある方は是非。

もう一つは東日本大震災直後に開催された復興チャリティーマッチで、カズがゴールを決めた瞬間!か~ら~の~KAZUダンス!!やっぱりここで決めてここで踊るのがKINGKAZUなんだわ・・・かっこよすぎるじゃね~かよ。もう熱盛!!!って感じ。

そして最後はやっぱり、これだよね「ジョホールバルの歓喜」。
(ちなみにドーハの時は泣いたのかどうかも覚えていません。というより何が起こったのかわからず、ガチで当時の数時間の記憶が飛んでます)

4年前の「ドーハの悲劇」はサッカーに詳しくない人でも言葉は知っているであろうトレンドワード。そしてその年に開幕したJリーグ人気も相まって、一気に日本中でサッカー熱が爆発したこの時期、当然日本代表に向けられる目も厳しくなっていった。
それもこれも、全ては「フランスへ行こう!」の合言葉で一つになっていたから。
だからあの時の日本代表と時間を共有してきた人ならわかっている。

≪たった1試合だけど歴史を変えた1試合≫だという事を。

だからこそ「これ観て泣かない国民はおらんやろ!」と信じて疑わなかったところでの先輩のあの発言だったので、悲しくもあり、でも客観的に考えれば(この人の人生にサッカーがなくても影響はないんだもんね。仕方ない仕方ない)と勝手に同調を求めた自分を戒めたり・・・。

「dmのことは嫌いになってもサッカーの事は嫌いにならないでくだたい!!!!」っていう・・・ね。

以降、作品の感想はコメ欄にて・・・。
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