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カツベン!のtottsunのレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
3.8
「カツベン!」🎬4
偽の活動弁士として泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)をはじめ、スターを気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりだった。
今年初邦画は「カツベン!」でした。
こちらもギリギリの滑り込み。
いつかいつかと思ってたので見れて本当に良かった。
今の時代、スマホやタブレットなど気軽に見れるようになった映画にもかなりの歴史があるわけで…そんな映画の歴史に触れられる作品は割と好きなんですよね。「雨に唄えば」や「アーティスト」、「ニューシネマパラダイス」などその時代を経たからこそ今の映画があるというような映画に触れると考えさせられながらもワクワクしたりします。
そのため今作もそういった点が楽しみでした。
ウィキペディアによりますと活動弁士とは活動写真すなわち無声映画(サイレント映画)を上映中に、傍らでその内容を解説する専任の解説者。だそうです。
そういった人たちの存在は知っていましたがあまり深くは知りませんでセリフを言うくらいにしか思ってませんでした。
今作の冒頭で描かれた白黒映画の撮影のシーンはなんだかシュールで笑ってしまいました。どうせセリフが入らないからって「いろはにほへと」とは…思わず笑います。
活動弁士に憧れる青年の俊太郎を成田凌が演じてるわけですが彼の喋りは素人目にしても上手でしたよ。
彼の語りによって話が盛り上がるのがとても良くて話者の力量が問われるというのが身をもって分かりました。
他の俳優さんたちもとても豪華で見ていて楽しかったです。小日向さんの役はいつも温厚なイメージだったから今回なかなか怖かったよ。
幸せとはキャラメルの味かぁ…
私的には☆☆☆.8かな。
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