ゆき

ライスフラワーの香りのゆきのレビュー・感想・評価

ライスフラワーの香り(2017年製作の映画)
3.7
同郷

揺らぎ続ける母娘の感情が、静かに丁寧に紡がれる物語でした。
二人を近づけたものは、いたってシンプルだった。
大きく息を吸いたくなる環境の美しさ。
異物の様な「都会」から戻った母親と、問題児の娘のやり取りは少しずつ「親子」になっていく。じれったいが素敵な時間。
小さな村での閉塞的な暮らしは、祭りや礼拝、山神…いつも信じる何かを探しているみたいだった。

***
都会に出稼ぎに出た母親は13年ぶりに娘と暮らし始める。離れていた時間は二人をそう簡単には近づけず、お互いに本心を見いだせずにいる。
ゆき

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