Shu

ラスト・ムービースターのShuのレビュー・感想・評価

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)
4.0
「ラスト・ムービースター」観てきました。
去年の9月に82歳で亡くなったバート・レイノルズ最後の主演作。
ストーリーはかつてのハリウッド大スター、ヴィック・エドワーズだが年老いて今では隠居暮らしている。 そんな彼の元に国際ナッシュビル映画祭から招待状が届く。最初は行く気もない彼だったがデ・ニーロ、ジャック・ニコルソン、イーストウッドも受賞した映画祭だと聞いて参加する事にするのだが飛行機はエコノミー、お迎えの車はポンコツにメンヘラパンク娘ドライバー、授賞式会場は田舎のバー。ホテルは高速沿いの安モーテル。ヴィックは憤慨するのだが…
最高の凡作。ツッコミどころは満載。ヴィックを呼んだ連中は詐欺まがいの招待状を送りつけといて憤慨するヴィックに逆ギレしたり、メンヘラパンク娘のキャラはブレブレだわ粗がひどいw けどねそれもひっくるめてバート・レイノルズ主演作に合ってるのかもと思わされてしまう。それ故、最高の凡作なのだ。(一応褒めてる)
怒って帰る途中に自分の生まれ故郷に立ち寄りながら過去の自分、半生を振り返っていく。いい映画でした。
私がガキの頃、テレビで放送される映画の中、バート・レイノルズの主演作などをおやじと一緒によく視ていた。「トランザム7000」「ロンゲスト・ヤード」「グレート・スタントマン」「キャノンボール」などなどどれも大好きでした。最後にグッとくる置き土産を残して逝ってしまったバート・レイノルズ。ありがとうございました。改めてお疲れさまでした。
ちなみにタランティーノ監督作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でデカプリオの演じていたリック・ダルトンのモデルはバート・レイノルズです。ブラピ演じたその相方クリフ・リースはバート・レイノルズの実際のスタントマン、ハル・ニーダム。
タランティーノ監督はバート・レイノルズをワンハリに起用しようとしていたけどその前に亡くなられてしまいました。起用予定だった役はスパーン牧場のオーナー役だったそうです。代役はバート・レイノルズの盟友ブルース・ダーン。ローラ・ダーンの父ちゃん。
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