タタキング

ヘレディタリー/継承のタタキングのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.0
最後の5分で今まで積み上げたもの全てぶっ壊す怪作。
まず、本題に入るまでが長すぎる。ミッドサマーもそうだが、ストーリー進んでるようでずっと進んでない。
本題に入るプロットが40分時点は、完全に硬派に見えるだけのしょーもない映画の共通点。
その後の居心地の悪さの様な気持ち悪さを映像化するのは一流だと思う、霊現象が起きる要因になる流れも今までのプロット考えると飛躍はしているが、意外と観れる。
その後の流れも海外ホラーは心霊の物質化が多く音で驚かせる演出があまり好きではないのだが、そこを回避してジャパニーズホラー風に仕上げれている点は良い。
そこに向こうのグロ描写ホラーが入るので面白く、エクソシストなどの現実離れした助っ人も来なくて良かった。

しかし、ラストで全てがダメになる。いきなり宗教チックになるのは文脈から乖離しすぎてついてけないし、ミッドサマーも同じだが死体を物体として扱う感性は引く。
ミッドサマーは死に宗教的意味合いが感じれて良かったが、今回のは全てをぶち壊しすぎて完全に慈悲、ミッドサマーの様に出すなら中に出せ。

向こうでは悪魔崇拝を支配者層がしてるみたいな風潮もあるので、敏腕記者とかを主人公にして、全員裸で幼児の性的虐待も描いた悪魔崇拝作品作ってくれたら評価する。
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