東朴幕院

アンセイン ~狂気の真実~の東朴幕院のレビュー・感想・評価

3.6
主演のクレア・フォイは『ファーストマン』『蜘蛛の巣を払う女』とほぼ同時期に出演しているが本作も奇妙な魅力がある女性を演じている。ストーカー被害に遭い転職し生活拠点えお変えた事でストレスが溜まりカウンセルを受けた所、何かの手違いがあったかの様に入院措置となってしまう。誤解を解こうとすればするほど投薬され更には拘束されるという被害にあうが徐々にこれは自分が狂っているからと思ったり妄想し始める。そこにストーカーしていた男が施設の職員でいる光景を目の当たりにする。
作品はカフカの不条理劇の様な序盤で観客も何が起きているか理解出来ずにクレア・フォイ演じるソーヤーと同じ不安な気分にさせられていく所は中々良く出来ていると思ったね。
後半に入っても妄想なのか明確にならないが真実の輪郭が見えて来るという所もスリリング。
スティーヴン・ソダーバーグ監督がiPhoneで撮影したという事が話題になっているが、作品も良く出来ているかと。
ラストのPTSD的にショットも効果的だ。
東朴幕院

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