TAMA映画祭 大九明子監督特集にて、特別先行プレビュー
勝手にふるえてろ と同様に、
①拗らせた女性主人公が
②男性2人の間で揺れる物語であり、
③かつ女友達同士の友情モノ
である一作です。
「あんた自分のこと悲劇のヒロインだと思ってるでしょ?」
美人であっても結婚してても、みんないろいろあるんだよ。自分だけ不幸な顔してんじゃねーよどうせお前は死なねーよ!という、大九監督の世界観。
今作の臼田あさ美、勝手にふるえてろの石橋杏奈、味方っぽいしハッピーに見えるんだけど実はちょっと毒があってちょっと不幸ってキャラクターがパンチ効いてる。
前作に比べて主人公の年代が上がった分、切実さ/シリアス度は上がった印象。
大九さんって監督はほんとに音と画の使い方が上手いなあと。映像一発で笑わせるし切なくなるし、音1つで彼女たちの抱える悲しみに触れさせてくれる。
シャツの裾が出てる男
わけわからん派手チェックのコート
急にBARに呼び出してきた男のケータイに映る着信
ハイヒールばっかり履いてたタカコがエンディングで履いてる靴
忌まわしい過去へ誘う水の音
急に聞こえる鍋の煮立つ音
「私セックスがしたかったんだ。しょうもない女。死ねよ」
田中圭と黒川芽以のセックスのシーンは監督曰く「モテ男女の頂上決戦。どちらかから仕掛ける形にしたくなかったから、キスの仕方は悩んだ」とのこと。
来年3/23公開とのこと。割と全方位的におススメです。