邦画のレンタルランキングの隅の方に置いてあった本作を、なんとなく鑑賞。
どういう作品なんだろうと思って見てみたんですが、んー…って感じでした。
30代の美人がふとしたきっかけで婚活してみようと思い立ち、婚活していく中でなんやかんやあったりなかったりする話。
序盤はコメディ、中盤から終盤にかけて濡れ場したり修羅場したりして、最後はある程度さわやかに着地するような流れです。
んー、正直なところ、あんまり刺さってこなかったですねえ…。
身近に婚活してる人とかいたりすると、共感とか納得とか出来るのかもしれませんけど、私にはどうもピンと来ませんでした。
特に、主人公であるタカコの描き方が終始微妙に気持ち悪くて、こんな人が身近にいたらめんどくさいなあとか思ってたら、そういう人がちょっと前向きになって終わっていくエンディングになってて、なんだかポカーンていう感じで…。
そういう終わり方するなら、もう少しタカコに感情移入させてほしかったし、逆にこのキャラクターを生かしたいなら、エンディングはむしろブラックにした方がよかったんじゃないかなと思いました。
やや中途半端に感じましたね。
良かったのは、「今が旬のイケメン俳優二人の間で揺れるワタシ」のシチュエーションを体験できるってところでしょうか。
田中圭も中村倫也も、なんだかんだでやっぱり上手いんで、妄想ばりのうらやまシチュエーションにも、それなりのリアリティが備わっています。
また、サイドストーリーとして描かれる、タカコの友人ケイコの憂鬱は、なんなら本筋以上に感情移入できる話になってて、こちらも良かったと思います。
臼田あさ美も好演でしたし。
と、良い部分もあるにはあるんですけど、あらためて振り返ってみても、やはり私には合わなかったなというのが本音。
過去の恋愛に学ぶこともなく、その結果他人を傷つけ、「私ってなんてダメな子」と嘆いてみせるタカコの姿って、なんだかお手軽な自己陶酔のように感じます。
ちらちらとレビューを見てたら、高く評価されてる方も多いので、駄作とかでは全然ないんだと思うんですけどね。
んー…って感じでした。
