レオ

パッドマン 5億人の女性を救った男のレオのレビュー・感想・評価

4.0
インドの小さな村で暮らす男、ラクシュミは妻の生理をきっかけに、インドでは生理用ナプキンが安価で入手できないために女性の健康や社会進出が妨げられている現状を知る。妻のため、インド5億人の女性のためにラクシュミは安価で質の高いナプキンの製造にトライする、というストーリー。

ラクシュミはそれほど教育レベルが高いわけでもなく、コミュニケーション能力もお世辞にも高いとは言えない。むしろ最初の頃は周りに誤解されてばかりいる。ビジネスパートナーが現れるまでの前半は結構もどかしい展開。

ただ、どんなに失敗してもめげないガッツと行動力が素晴らしく、次第に彼に協力する人も現れ、成功へと近づいていく。

愚者は経験に学ぶ、賢者は歴史に学ぶ、という言葉がある。経験にしか学べず失敗する人を低レベルと見る考えに基づいた言葉だが、実際のところ経験に学び、トライし続ける愚者が大きなことを成し遂げることも多いんじゃないかな。

終盤のスピーチはユーモアがあって面白いし、彼のやってきた事が女性の健康を守るだけでなく、彼女らを社会的に抑圧された状態から解放していくことが感じられて、とても心を動かされる。 

「お金は1人を幸せにするが、良いことをすれば多くの人が喜ぶ」も考えさせられる言葉だなぁ。

さりげなく入っているロマンス要素も深いな。「私を愛したら、私が愛したあの人ではなくなる」確かに。

■共通項目
脚本:☆☆☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆☆

■ジャンル項目(ビジネス、ロマンス、ドラマ)
驚きの実話度:☆☆☆☆
名スピーチ度:☆☆☆☆
胸キュン度:☆☆☆
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