監督は「Ki&Ka」のR・バールキ。出演は「ルストムの裁判」のアクシャイ・クマール、「プレーム兄貴、王になる」のソーナム・カプール、「帝王カバーリ」のラーディカー・アープテーなど。
インドの田舎町で小さな工房を共同経営するラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、新妻のガヤトリ(ラディカ・アプテ)が生理の際に古布を使っていることを知る。ラクシュミは、市販のナプキンが高くて買えない妻のために清潔なナプキンを作ろうと研究に没頭するが、周りの人々から非難されてしまう。都会に出たラクシュミは、ある素材の存在を知る。
市販のナプキンを安価に作成するために立ち上がった男の話。多くの男性は女性の生理現象を穢れと呼び、苦労を理解しようとしない。男性の女性もみんな恥ずかしがって、周囲にも理解されない。彼はそうとう苦労した事が分かる。
ナプキンを贈るだけで、変態と呼ばれるなんて酷すぎる。当事者である女性が劇中みたいな態度ではそりゃこんな世の中になるわ。
古いしきたりや、言い伝えは重要なものもあるけど、ほとんどの場合このようにマイナスに働くことが多い。
そんな事にもめげずにナプキンを開発しようとする姿勢は本当に凄い。また自分なりに考えて安くナプキンを作ったところも凄い。元々物作りや修理ををやっていたからこそできたんだろう。
ストーリーのテンポはかなり良いので、観ていて飽きない。起承転結もハッキリしているから分かりやすい。
だからこそ実際には5年もかかったナプキンの開発も物凄い短期間に感じた。
ナプキンをつくるだけではなく、女性達の職まで作って難しい問題まで解決してしまったところなんて本当にすごい。
良くないなと思ったのはパリーを登場させたこと。キャラ的にも好きだし、演じているソーナム・カプールも美しい。でも実際には登場しない人物らしくて、彼女がいい働きをみせたことで妻があまりいい奴じゃないようにみえる。笑
パリーは本当可哀想だった。笑
インド映画らしく歌とダンスもあり楽しい雰囲気も良い。
素晴らしい志を持った男の映画。