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サーホーのmasunkoのレビュー・感想・評価

サーホー(2019年製作の映画)
4.8
浮世を忘れてひたすら楽しむ、サービス満点の料理を最初から最後まで飽きずにたっぷり楽しんだ。エンターテインメント作品の真髄は、見てるだけで満足、という沸点を持っている作品。

アクション映画は、西部劇、時代劇、カンフー、スパイ、、、あげたらキリがない位映画界では、国を超えて群雄割拠のエリア。ハリウッドの十八番だが、アジアのアクションの歴史も、しっかりと進化を繰り返している。

プラバース、「バーフバリ」で世界的名声を手に入れた彼が挑む「サーホー 」は、数々のアクション映画の世界の名作をコレでもかたオマージュしつつ、一本の作品として魅力を凝縮したアクション映画史に刻まれる、とてつもない一本だ。

断言する!プラバースというスターと2時間49分、時間を共有出来る幸せ、を彼のファンのみならず、確実に堪能出来る。
そして夢をみている気分になる。。。
かつての石原裕次郎や小林旭を彷彿とさせる正統派スター映画の趣きも感じ取れるのは、やはり同じアジアスターである事が大きい。それは、トム・クルーズやキアヌ・リーブスやロック様ではない魅力。

ストーリーがやや飛び気味で、登場人物も多いので、しばしば置いていかれる事もあるが、それもある意味観客にトリップしてもらう効果、となっている。4DX仕様に近い体感型とでも言おうか。些細なこと、細かい事を考えていると置いていかれるサーホーワールドは、遊園地のライドものと同様、楽しんだもの勝ちなのである。

いまの鬱屈した世の中の雰囲気を一気に変化させるほとばしるパワーを持った、10年に一度の元気が出るアクション映画、それが「サーホー」なのだ。

物語のツイストも程よく効いていて、想像しない展開も何度かやってくる。エンターテインメントがお好きな方には、徹底的に多幸感を持って楽しめるこの"アクションの祭典"に万歳!!ありがとうプラバース!!テンション上がったんで公開されたら出来るだけ大画面でもう一回観ます。
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