Yukenz

希望の灯りのYukenzのレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
3.3
ザ・プロレタリアート作品。
単に物静かなのか、感受性がないのか、協調性がないのか、なかなかに無口で何を考えているのか分からない男、クリスティン。
そして彼の周りで年配者たちが貨幣を得る為にスーパーマーケットで日がな淡々と仕事をこなしている、そんな平凡な日常を描いた作品かと思いきや、僅かながらも変化は起こっていく。そして極めつけは突然の大事件。

傍目には穏やかに思えた日常でも、当人にとっては心に重くのしかかる日々だったのかもしれない。
それでも他者の日常はまた淡々と進んでいく。

多くの労働者にとって、仕事に当てる時間の方が余暇に当てる時間よりも圧倒的に長い。仕事に楽しみややりがいを見出せるのであれば幸せだが、そうでない場合はストレスの方が上回るので気をつけなければいけない。

仕事から離れた時にちゃんと気分転換出来るか。仲間とワイワイ過ごす時間も大事だが、そこも離れた時に向き合える「映画」の世界が、自分にとってとても大きい存在であると改めて認識した次第。
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