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空母いぶきのkassyのレビュー・感想・評価

空母いぶき(2019年製作の映画)
3.7
試写会にて。

総勢22名の役者さん登壇の豪華完成披露試写会。キノフィルムズでここまで大きい完成披露試写会もやるんですね。

かわぐちかいじさんの漫画の映画化。原作は未読です。
原作では中国が日本を攻撃してきますが、色々鑑みて今回は東亜連邦という架空の民族主義国家が日本に攻撃してくる設定になっています。

そう遠くない未来の架空の設定ではありますが、
自衛権、専守防衛、憲法の遵守など現代の日本がもし他国に攻撃されたら?というリアルなifに基づいた映画になっており、もし今の日本で起こってしまったらどうなるのだろうか、と考えさせられる映画であります。

「戦争をしない為の戦闘」
という、非常に重たい足枷をはめられながらの戦闘シーンは、迷いと決断の連続。
派手なドンパチでスッキリする戦争映画ではありません。ただそれが日本の戦争映画らしいとも言えます。

平和な日本のシーンを挿入して最前線とのギャップを狙っていますが、少しアホすぎるような気も…

日本の平和は彼らが守ってくれているのだと思うと同時に、もしこのような場合になった際には、巨大なジレンマと戦いながらの戦闘になる事を知らされるのでした。

戦争はいけない、平和な日本でありたいという映画人たちのメッセージを素直に受け取りたい映画でありました。
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