たむ

空母いぶきのたむのレビュー・感想・評価

空母いぶき(2019年製作の映画)
2.0
個人的な本作への最大の関心は、押井守監督作品や平成ガメラ三部作の伊藤和典さんが脚本に関わっていることです。
平成時代に、戦闘についてをSFという形で描き出した脚本家が現代日本のリアルな戦闘を描くとしたら、それは恐ろしい映画が出来るのではないか。
オープニングのクレジットで私の期待は打ち砕かれました。
これでは空想科学の域を出ず、悪い意味で『シン・ゴジラ』の影響下にある日本国内の群像劇となってしまいました。
原因は、敵国の姿がほぼ描かれず、戦闘映画になっていないこと。
これでは『バトルシップ』や怪獣やエイリアンが襲ってきたのよりもたちが悪いです。
日本国内の戦闘が起きたら、自衛隊や内閣がどう動くか、というシミュレーションなのかもしれませんが、結末がなんともご都合主義なのも気になってしまいました。
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