塔の上のカバンツェル

ウトヤ島、7月22日の塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
4.0
残業で終電逃したので始発まで観に行った。

69人の若者が死亡した 、2011年7月22日、ノルウェー、ウトヤ島での72分間に及ぶ無差別銃乱射事件を全編ワンカットで描く。

銃撃の重低音、響いてくる断末魔、一方的な暴力をただただ無力に浴びせ続けられる、精神をすり減らされる1時間半。

コロンバイン高校銃乱射事件を描いた「エレファント」を観た後の、気分が悪くなる脱力感を思い出した。

劇中で死を看取った後に、主人公の腕に止まる蚊。"生きていること"を刹那に感じられる印象深いシーンでした。