kazata

ウトヤ島、7月22日のkazataのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.5
海外AmazonでDVD購入しようと思ったらなぜか本作だけ届かずで…諦めてスルーしようかとも思ったけれど、、、ニュージーランドでヘイターによるテロ事件が起こってしまったもんだから、改めて気合いを入れ直して劇場鑑賞。

原理主義的思想や排他的なヘイト感情の高まりによって引き起こされた悲劇……犯人の"ヘイト思想"は今でもしっかり生きていて、生存者への誹謗中傷が止まないらしい──ノルウェーだけの問題じゃなくて世界中が抱えている問題ですね。
当然日本にもヘイトを我先に撒き散らす輩(とそれを擁護する輩)が多くて……それの行き着く先って「こういうことですよ」(ヘイトクライム)とわからせてくれる映画でした。

決して"面白い"映画ではありませんが……"72分間のワンカット"ということが最重要な本作。だからこその"緊張感&疑似体験感"を体感することが何よりも大事。
(冒頭でウトヤ島の地図や案内板を見せて欲しかったかな…)
(長時間のワンカットにしたことで、どうしても実時間よりも体感時間が長く感じられてしまうからダレてしまうのは否めないのだけれども、そこはこちらが想像力を働かせて能動的に見る必要あり……)


ポール・グリーングラス監督作『7月22日』と併せて見たい一作です。
kazata

kazata