今泉力哉監督ぽいとも捉えられるし、
ぽくないとも捉えられる。
穏やかに静かにフワフワ浮きつつ流れてく感じは、ぽかった。
人間誰しも胸の奥底に哀しみを抱えながらそれでもその人それぞれなりに静かに懸命に生きている、みたいな哀切は薄かった気がする。
哀切よりも、愛の力みたいなものがフューチャーされた、かなり前向きな作品のように感じた。
路上で歌うシンガーが10年経っても全く変わらなかったのは、敢えての演出なのでしょうね。
どんなに時が流れても、移り変わらずにずっとそこにある大切な気持ちや想いの象徴、とでもいうような。