ひでG

アイネクライネナハトムジークのひでGのレビュー・感想・評価

3.8
昨日に続き、配信サービスで視聴

stay homeの晴れた午前中に観るには
ぴったりのチョイス。

で、配信サービス初の私はちょっと基本的なことが分からないので、ネタバレコメントに書くので、誰か教えてください🙏します

さて、本作、伊坂幸太郎原作なんだ?!
伊坂ワールドの、関連した人たちの同時進行形、
僕は割と好きです。

これもそんな原作の良さを、
今泉監督が自らの世界にきちんと組み込んでいました。

ラブシーンはないけれど、かなり純度の高い恋愛映画。

10年後の使い方、繋げ方がらさらげなく巧みです。

例えば、小学生の時にお父さんの言葉にすぐおうむ返ししていた娘が、
高校生になると、反抗的な反応の良さを見せたり、

ボクシングや公園のあるものや路上ライブや、そういった小道具の揃えの良さが、実に映画的に上手く、キレイに見せてくれる。

一つずつはありきたりな男女の会話で出来ていて、真新しいことは何一つない。

でも、どこか観飛ばせない、
軽さの中の濃さ、みたいな味も感じさせる

例えば、主役の三浦春馬。
友人宅で「出会いがない」と弱音を吐く。
吐く相手が「ちはやふる」の矢本悠馬だから、観客も「お前が言うか!」的なツッコミを入れたくなるんだけど、
後半の三浦春馬の立ち振舞いを見ていると

確かに、タイミングの悪さと不器用さがあることが分かる。

一番相性が良くて、会話が弾んでいるのが、「美女と野獣?」の矢本夫婦だったりして、

公園のシーンはややリアリティが欠けるなとは思ったんだけど、後からあーゆ使い方するためなんだね。

あと、若手主体の中、やっぱり締めるね、
原田泰造!

1番10年の重みを感じさせる役どころで
相変わらず上手い!

さあ、次はどんな世界を見せてくれるのかな、
楽しみな今泉力哉監督だ。
ひでG

ひでG