ちゃんしん

家へ帰ろうのちゃんしんのネタバレレビュー・内容・結末

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

名作と言って良いほど素晴らしい作品。
この作品で描かれているのは、愛の尊さ
と大切さと素晴らしさ。

ナチスドイツの迫害を経験したユダヤ人にとって人間愛はなかなか受け入れることが出来ないのではないだろうか?
しかし、時代は変わり昔のことを知るものは少なくなっている。
作品の中ではいろんな愛の形が出てくる…。
親子愛、兄弟愛、祖父と孫の愛、隣人愛や自分を世話してくれる家政婦との愛、困っているものに手を差し伸べる愛や、男と女の愛、悲惨な歴史を伝えることの愛、人の想いを救う愛…。
愛にはいろんな形がある。
おじいちゃんにお金をせびる為に芝居してみせた孫の愛情、それを分かりながらも自分に甘えてくる孫を嬉しく思う主人公…、飛行機でたまたま隣り合わせになった若者にお金を与える主人公、それに愛を感じていろいろ手を貸す若者、主人公が迫害されたユダヤ人だと知りその想いに寄り添うホテルの女将と教授、喧嘩別れしたが、父親を忘れない為に父親のナンバーの入れ墨を腕に入れた娘、自分たちを良くしてくれた恩人の息子だと父親を殴る友人…。
戦争中でも救ってくれた愛はあった。

人間愛が人を助け、自分を助ける。
愛を受けた人はその愛を決して忘れないし、愛そのものを大事にする。
人間愛は永遠のものなのだろう。
人に優しい愛があればもっともっとも大きな愛が広がり、戦争や奪い合いの世界も少しは減っていくはず…。
愛はそれほど尊く大切で素晴らしいものであるはずだ。
平和な世界は愛こそが全て。

主人公が帰郷する旅で自分が失くしていた人の愛情と自分自身の優しさを取り戻していく物語…。

俳優さんたちの演技も良いし、映像、カメラワーク、脚本、演出、音楽…、全て良し!

自分の中では名作の中の一本。

是非観ることをオススメしたい秀作。
ちゃんしん

ちゃんしん