収容所から命からがら脱出した男の人生終盤戦、痛む足を引きずり、思い出の詰まった我が家売っぱらって施設に入れようとする娘らから家出して、祖国ポーランドの親友との約束を果たす旅に出る。
頑固爺なのによくモテる。名前付けて呼ぶ痛む右足、仕立てた粋なスーツダンディ、娘達家族とはちょっとソリがあわず寂しげ…で、母性をくすぐる…のか、無計画な珍道中でも困ったときに必ずお助けレディが現れる。
スペインの粋なセニョリータ(夜の歌が素敵)、駅で声かけてくれたドイツ人女性、病院の看護師。
旅は道連れ世は情け、
70年の時を経ても、親友の顔は忘れないんだ。
「家」は生まれ育った祖国のあの家だった。
人生締めくくりロードムーヴィ。