べーやん

アフター・エブリシングのべーやんのレビュー・感想・評価

アフター・エブリシング(2018年製作の映画)
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とってもリアルな2人だった。

同じ背丈で、ボソボソ話しながら、2人の間の独特の空気感と時間軸がある感じ。
とても好みの雰囲気だったな。

男性側の親友と彼女が必ずしも仲良くなったり、困難を共に乗り越えた先に永遠と幸せが続くなんていうのは、たしかに現実的じゃない。
わたしも友達の彼氏のこと、あんまり好きになれないことあるなぁとか思ったくらい、物語全体がリアルだった。だからこそ、泣けるシーンもある。

癌になった主人公だけど、ストーリーは鬱々とはしてなくて、あっけらかんとした空気感がある。
ただの病気でお涙頂戴な作品になってないのが良かった。
そして最後には、チクッと胸に棘のようなものが残る。でも、少し希望というか、明るさがあって、本当に不思議な余韻。