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博士と狂人のnekosukiのレビュー・感想・評価

博士と狂人(2018年製作の映画)
3.7
台風接近で家にいても落ち着かない。多少の風は容認できるが大雨だと周囲に比べて一段低い土地のせいで下手すると床下に雨水が流れ込む。ゲリラ豪雨だとテキメン。運良く今日の雨は大したことがなくて良かった!

気を取り直して映画でも観ようとHDDを物色してたどり着いた本作。
W痤の解説では重厚な作品らしい。
役柄によってカメレオンのように姿を変える“ショーン・ペン"にかかっては“メル・ギブソン"も形無しだ。すっかり引き立て役に回ってしまった。

アクションスターのイメージが強かった彼が監督業で頭角を表してから久しいが
自分で演じるよりも監督業の方が向いている気がする。

一方の“ショーン・ペン"は若い頃のヤンチャなイメージを払拭し渋いナイスミドルになった。
私は「ヒート」のカーリーヘアーの弁護士役から上手い役者だと目を付けていた。いやったらしい役がとても似合う。

残忍な犯罪者、狡猾な政治家etc.どんな役柄も自分色に染める稀代の名優だ。

辞典の編纂に膨大な時間を費やした人々の物語。
アナログの時代に気が遠くなるような時間と手間をかけて、それらがなされたことは感嘆に値する。

日本でも広辞苑に新たな語句が追加される度に話題になるくらいだから…
関心の深さが窺える。
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