いち麦

環状線の猫のようにのいち麦のレビュー・感想・評価

環状線の猫のように(2017年製作の映画)
4.0
イタリア映画祭2018にて鑑賞。仕事で何時も口にしてきた建て前はさて置いても、自分の娘を案じる父親ジョヴァンニのアンバランスさや、十把一絡げにインテリ層一般への警戒感を見せる母親モニカの姿が笑い処なんだろうね。だが、余りに懸け離れた二人が理屈抜きに次第に理解しあい距離を縮めていく過程や、自分の境遇を嘆かない、モニカの溌剌とした姿が笑い以上に魅力的。さり気ない終盤とラストのアピールはとても爽やかで好み。
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