はじめて評価できない作品に出会って
しまった。
1993年にイタリアシチリア島で実際に
あった事件を元にした物語。
まだ若い13歳の男子と女子の心に芽生え
たパステルピンクのような淡い恋心。
トキメク時間を楽しんでいた2人だったは
ずなのに‥
突然男の子が姿を消してしまう。
待っても待っても帰っては来ない現実と
会えるのは幻想の夢の中だけ。
以前、私は個人的な思いとして、暗い重い映画
も自身が辛い時とかに見たら伝わり、感じるも
のは大きい‥とレビューに書いていた、けど、
概念を覆された。
これは全然違う、それどころじゃない。
キツいです。実話だから、惨すぎるから。
元気な時に観てもよろけそうになってしまうく
らいの悲しい衝撃が走った。
『18になったから2人で真夜中に
街を飛び出して行くんだ
バイクに乗って遠く、遠く
知ってる人が誰もいない街へと
今夜は星が降ってきそうな夜だから
身体寄せ合い暖かくしよう
はにかんだ笑顔で見つめる目と目に
怖いものなんて何もない、未来があるだけ
ギュッと繋いだ手があたたかい。』
こんな未来があってもおかしくなかったはずな
のに。
ラストのテロップの数字に言いようのない悲し
みが溢れた。
人の幸せは誰が決めるの？教えて欲しい。
