「君には撃たれる覚悟も撃つ覚悟も出来ていない。
復讐なんか命を賭けるものじゃ無い。
一度人を殺せばもう2度とその前の自分には戻れない」
PSYCHO-PASSの新しい映画シリーズの3作目。
本シリーズで最も人気の高いキャラクター
狡嚙慎也のストーリーになっている。
槙島を殺し過去から逃げ続ける彼の前に、ゲリラに目の前で家族を殺された少女が現れ復讐をするために鍛えて欲しいと頼まれ
彼が何を教えどう過去と決別するのか。
個人的に3部作の中で1番奥深く大人な作品でした。
じっくりと築き上げていくドラマの中に、
過去に縛り付けられる狡嚙の姿が投影される。
自分の正義をシュビラシステムが一切ない地域でどう判断して行動するのかがテーマになっていた。
要所に挟まるアクションシーンも迫力があり物語の緩急の付け方にこれぞPSYCHO-PASSだと胸が震えた。
狡嚙というキャラは、とても落ち着いているが芯に熱いものを持っていて自分の信念は決して曲げない男らしい設定をしていてとても好きです。
彼の信念を貫きながらも成長した姿が観れた事がファンとして1番嬉しかった。
このSSシリーズはキャラクターの深掘りと世界観の拡張をテーマにしていますが、3作を通して成功していると感じた。
３期に繋げる為の側面もあったのだろうと思いますが、3作でフューチャーされたキャラクター達は更に魅力を増し、シュビラシステムという不完全な存在を違うアプローチで描いていてとても興味深かった。
ここから３期で繋がっていくと思うと期待が高まります！
