あまんだ

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのあまんだのレビュー・感想・評価

4.5
地味目で、大人しいぽっちゃり女子ケイラが、中学生最後の年に、イケている感じに、自分を変えようと奮闘する。
頑張って、あんま仲良く無い子の誕生パーティーに参加したり、好きな子に、大人から見たらあかん方向にアタックをしてみたり、無理して年上の人の集まりに参加したり…。

小学校高学年~中学生の女子と言えば、親族ではなく、他社からの承認欲求が増し始める頃。ケイラも、動画サイトにアップしてみたり、クラスの人気者と、仲良くなろうと頑張ったり、色々するのだが、なんとも上手くいかない。そんな娘を気にして、パパが色々話しかけてくるが、それが娘にはうざく、冷たくあしらう。
これ、女親ならば察して、あんまり絡まず、そっとしといたりするところ、男親の、娘可愛さと、しかし、勝手がわからずしつこすぎて、娘がイラつく様が非常にリアル。どこの国も一緒やな。

しかし、色々頑張っても成果は出ず、
小さい声で、「パパは私が娘で残念に思う?」と、問いかけた時の、パパの返答。泣けた。親目線と、娘目線の両方で泣けた。
自分の中で、何回観ても泣けてくるセリフは、「のび太の結婚前夜」のしずかちゃんのお父さんの送る言葉であったが、
迫るくらい泣けた。今、思い出してもちょっと目潤んでくる。

若者の時は、その若い時代の有り様がずっと続くような不安にかられるかもしれないが、大丈夫。必ず変化の時は来るし、何しろ、まだ、選択肢が無限にある。
悩んでいる若い子に、是非観て欲しい。
あまんだ

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