逆鱗

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私への逆鱗のレビュー・感想・評価

3.0
今のティーンも俺がそうだった頃も悩みは同じ。
イケてるグループとの差や違いを必要以上に気にしてしまうし、できればイケてるグループの末席でいいから入りたいと思ってしまう。
学校は同調圧力の塊に苦しめられる。俺もケイラ側だったからよくわかる。

今はスマホで情報が過多やから、欲しくない情報も入ってしまうから余計に、イケてるグループが羨ましく見えてしまうよね。

ただ、この映画の最後にもあったように気の合うこっち側の人と繋がることもできる。
なので、使い方さえわかれば情報は多い方が絶対に良いと思う。

学校の時のイケてるイケてないなんて、大人になったら全然関係ない。イケメンだとか、勉強ができるとか、運動ができるとか、今の仕事につながっている人は別だけど、学校卒業して日々何をしてきたかで、大人の人生が楽しいかどうかは決まってしまうから。

またもアドラー心理学を思い出す。普通であることの勇気を持とう。特別になりたい欲求に負けて簡単に特別になる道を選ぶのはやめよう。イケてるグループに固執するのもそうだし、グレたりするのもそう。
普通な自分を認めて、普通に日々努力したその先で特別な自分に出会おう。

コロナ渦中の自粛ではっきりわかった。周りに影響されて興味を持っていたことと、自分の内なる欲求で興味があることと、自然と仕分けされた。
1つ挙げると酒を止めた。もともと好きじゃなかったし、付き合いのために飲み始めて、簡単に気分良くなれるから飲み会がなくても惰性で自宅で飲んでいたが、多くの時間と金を無駄に溶かしていたと痛感。
二日酔いなんてまさに時間の無駄で非生産的過ぎる!(あくまで個人の感想です)

なので、ケイラのようなキッズたちも周りと自分を比べてどうこう悩むより、自分は何が好きで何をしたいのかなという方向で考える時間を使って欲しいな。
逆鱗

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