母は偉大なり!
反抗期の娘とのコミュニケーション方法として、キャラ弁やメッセージ弁当を卒業までの3年間作り続ける母。
シングルママで、仕事に子育てに奮闘し、しっかり娘の就職まで見届ける母。
ただ偉大なり!
映画としては、さほど感情を揺さぶられるシーンはなかった。
お父さんが生きていた頃との生活の落差が描かれているわけではないし、娘と母の親子喧嘩もどこかコミカルで、娘の思春期ならではのやり場のない怒りも、胸を焦がすような気持ちは伝わってこなかった。
(グッモーエビアンの麻生久美子と三吉彩花の方が、しんみり心に染みたのはなぜだろう??)
この母ちゃん、底抜けに明るいキャラなのが、苦労を感じさせないからかも。
娘のストーリーにも失恋や就活失敗はあるが、努力の過程が描かれていないから、まあそんな時も皆んなあるよな的で終わってしまう。
だから、母は偉大なりということだけが残った。
【蛇足】
表情の少ない芳根京子より、チャンままや小滝兄弟と四苦八苦の芳根京子の方が、表情豊かでこの女優の魅力が伝わると思った。