木葉

告白小説、その結末の木葉のレビュー・感想・評価

告白小説、その結末(2017年製作の映画)
3.6
スランプに陥った小説家と熱心なファン(エル)が親密になり、小説家デルフィーヌはエルに信頼を寄せ依存し、エルはデルフィーヌの弱みに付け込み、立場が逆転していき、サドマゾの関係性には凍りつき、戦慄が走る。
何よりエル役のエヴァグリーンが美しく大きな目で、今までの可憐な彼女からは想像もつかない、サイコな豹変ぷりにゾクリとさせられる。
小説家ならではの苦悩が本作では描かれていて、現実と虚構の境界線が曖昧過ぎて、自分も迷宮の世界に入ったと思うほど。
二人の危うい関係性、極限状態の緊張感溢れる心理劇、推理力掻き立てられ、そして、予想を裏切るようなラストには、騙されながらも、唸らされ、深い味わいを残してくれる。
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