監督がこの映画は
アマデウス、市民ケーン、スプリングブレイカーズをイメージしたって言ってて。
表現の引き出しが的確だ。
っておもった。今年で一番震えた。
アマデウスの、モーツァルトの見せ方が、まんま美樹(門脇麦)の目線でのストーリーだったし、
市民ケーンは、クラブ仲間からの伝聞を集めたストリートの軸だし、最後のビデオレターもそんな感じだ。
スプリングブレイカーズは彼ら全員を一観客として観てる視聴者の目線だ。
その例えで、蜷川実花や行定監督の映画とは違うな。きっと岡崎京子の動くマンガが観れるぞ。って安心と興奮をした。
映画化に当たってこの監督って誰だって調べてた。
岡崎京子のチワワちゃんを映画化するために映画監督になったってインターネットでみたときこの人の熱量すごいな。って感動した。あって話したわけじゃないのに。
チワワちゃんて、びっくりするくらい短編なんです。
1センチもないくらいのコミックの中に、5編くらい短編か入ってる本当に短いお話だ。
それを絶対映画にするって誰がそんな風に思えるんだろう。ヘルタースケルターの、リヴァーズエッジの3分の1もないくらいの短編なのに。
その短編の断片的シーンが映画の中に突然現れて、コミックをもってる身としては、あーあのシーン最期の短編だ。とかわかったけど、知らない人はなんだこれ。ってなるんだろうなあ。
知らない人にはどんな風に見えただろう。
観たあと岡崎京子のマンガみたいに日常に馴染んで後から映画の中のみんなみたいに、チワワちゃんのこと考えた。
忘れてるみたいに生活してるけど、トイレとか、階段を下りるときとか、ふとしたときに、チワワちゃんを思う。
最高にエンタメ!って言えるかって言えば全然そんなことないけど、
これは間違いなく監督の彼の作品だった。
商品じゃなく、彼を感じた。
あと、門脇麦さんより、玉城ティナさんの方が私にとっては輝いていたな。
あんなにかわいい人がこんなぐちゃぐちゃにおブスな演技できるのすごいなぁ。
マンガの中のキャラクターのまんまだったよ。
あ〜〜良かった