このレビューはネタバレを含みます
本当にescapeできたのは誰かという問題は難しいですけど〜〜〜少なくとも観客はこの映画からescapeできませんでしたね〜〜〜!!!
脱出ゲーム×デスゲームという某ジョン・クレイマーを思い出すソリッドシチュエーションスリラー映画。しかし本作最大の特徴は観客の予想を逆手に取ったゲーム展開。
この手のゲームというと日本人は『カイジ』やら『嘘喰い』やらの本格派ゲームを思い浮かべるだろうが、ぶっちゃけ生死の条件を明示したゲームはない。漠然と脱出しないと死ぬという強迫観念でゲームに参戦させ、脱出ゲームおなじみのよくわからん謎解きで視聴者共々参加者は困惑する。ゲームをゲームと認識させる難しさを実感するので、『SAW』シリーズは偉大だったんだなあとしみじみ。
そして本作で一番恐ろしいのは"ゲームクリア=死亡"という図式。視聴したら一目瞭然なのだが、ゲームクリア的なことをやった人間から死んでいく。これもしかして最近氾濫してるデスゲーム作品へのアンチテーゼか…いやいやまさかね…
言葉は悪いが厨二病に罹患した中学生が一週間で脚本を書いたらこんな感じだろうなというアッサリ味。そういうのが息抜きに見たいならば止めませんので、どうぞ名作ラッシュからのescape roomへ。