見事なエンタメ！
派閥、陰謀、裏切り、思惑が渦巻く騙し合いに
まんまと何度も騙される軽妙で痛快なミステリー。
主人公の変わり者編集長・速水。
様々なアイデアや戦略が飛び出す速水の瞬発力や
発想力、騙し合いを飄々とかわす様を、
大泉洋がとても魅力的に演じている。
原作を一度バラバラにして、映画用に脚本を
再構築したそうで、大泉洋本人は
「原作で当て書きされていたのに、私が出た映画の中で一番、私っぽくなかった」と述べてましたが🤭
その点も含めて、あてがきを本人で映画化の面白みにも拍手👏🏻
ほかの出演者も芸達者揃い。
松岡茉優、佐藤浩市、國村隼、佐野史郎、リリー・フランキー、塚本晋也、斎藤工、中村倫也などなど、
キャラの濃い登場人物たちとの掛け合いも見所。
キャスティングにも拍手👏🏻
作家の塩田さんは、実録事件を題材にした『罪の声』も書かれているけど、今作はまたタイプの違ったもので、塩田さんのマルチな一面を知ることになりました。
原作との違いもあるだろうから、原作も読んでみたい📚
エンドロールが縦書きで流れていくのが良いです。
パソコンで仕事したり文章読んでて
すっかり本離れ、文字離れしてしまってるので
漢字が綺麗に見える、縦書きの美しさを感じました🖌
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余談ですけど
20代のほとんどを、放送番組批評を行う専門誌を
発行している事務局で過ごしました。
事務職だったから編集作業はしなかったけど、
原稿文字起こししたり、撮影のアシスタントしたり、
表紙候補のタレント出しなどの小さな仕事。
でも何度かの校正を経て責了になった時の編集部の
解放感と安堵感が、一瞬パッと広がる空気は
独特で忘れない。
10年いたけど、”取り次ぎ”って日本独特の
システムだって映画で知ったわ笑💁🏻♀
