騙し合いとかではなく師弟の話であり仕事観の話でありプレイングマネージャーの話。こういうプロモーションしないとマスには受けないのかな......まあ薄っぺらい騙し合いではなかったのでそういう意味では騙された。
プレーヤーとしてはもちろん優秀、一見ドライではあるけどおもしろいものを作りたいという根源的な欲求には素直な大泉洋。一方、現場のメンバーにはやっぱりこだわりがあって、彼らの自尊心を傷つけすぎないようケアしながらマネージャーとしてやっていく。ここらへんの苦悩とか現場とのハレーションがもっとあるとドラマとして良くなったかも。なんだかヒューマンドラマと小手先の騙し合いみたいなもののバランス取りが難しかったのかな。最後のオチとかないほうが絶対にいいし、佐藤浩市があっさりKIBAプロジェクトを諦めるのはよくわからなかった。
全体的に中途半端で連続ドラマでやったらもっとおもしろくなりそう。ただ決してつまらないわけではなく、大泉洋と松岡茉優の師弟関係や仕事間の差によるプレイングマネージャーの苦悩など深掘ればさらに面白くなる要素はあったのでまあ満足。
