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胸騒ぎのピポサルのレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
4.0
男性性が去勢されたビャアン、パトリック夫妻と仲直りするなかで奮い立つも最後はあっけなく終わった。旅行先のイタリアで讃美歌を聴きながら涙を流す時点でもう運命は決まっていたと見える。ウサギのぬいぐるみを探し回って見つけてきたビャアンに、真剣な眼差しで君は英雄だと語りかけるパトリック。ビャアンがウサギのようだった。いなくなったと思いきや、結局戻ってくるし。
スリラーっぽさは思ったほどなかったけど、じわじわと侵食してくる居心地の悪さや気まずさがめちゃくちゃよかったし、中年男性同士の友情の物語かよと途中思うほど、揺さぶりがすごい。
とてもよくできた作品だと思った。
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