ゴロフキン

7人の追撃者のゴロフキンのレビュー・感想・評価

7人の追撃者(2017年製作の映画)
4.0
先月wowowでやってたやつ。日本未公開。事前情報もないし、とりあえずパクヒスンってだけで録画したまま存在忘れてたんだけど、見たら超ストライク。こってこてのコメディでした。

切羽詰まってどうにもならなくなった男たちが、大金と銃を奪い合って二転三転しまくるお話。お金の持ち主が5分に一回くらいのペースでかわってて一息つける時間帯ゼロ。登場人物が全員ちょっとバカ。全員切羽詰まってて、全員ヤケを起こします。ポーカーで負けすぎて借金まみれのダメ刑事役のパクヒスンなんか『VIP』以上のやさぐれ感。目の下のクマすごいです笑。もしかしたら今まででいちばんのはまり役かも。主役はヨッレヨレのスーツが似合いすぎるキムムヨル。常にビビってます。『記憶の夜』のイメージと違いすぎててびっくり。同じ人だと気づくまでかなり時間かかりました。新鮮なのは落ちぶれた元殺し屋のイギョンヨン。他の映画ではスーツをパリっと着こなした小狡い権力者の役ばかりだけど、今回は小汚いおっさん。怖そうだけど見かけ倒し感が凄まじい、こんなイギョンヨン初めてです。この愛されキャラが観れただけで十分元取れますこの映画。
そういや、初めて観た役者さんですがキムミンギョ、顔芸が半端ないです。怖いのか面白いのか人種も判断できないタイプです。今後要注目です。

とにかく登場人物がみんな魅力的。そして脚本が何よりすごい。無駄がないんです。ちょっとだけガイリッチーの『LOCK,STOCK なんちゃら』みたいなピタゴラスイッチ的な連鎖ものって感じもしました。

ドタバタコメディですが、暴力シーンだけは無駄に多いです。基本、全員常に鼻血出してる感じ。100分なんでサクッと見れるし、その分中身凝縮って感じでおすすめです。
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