このレビューはネタバレを含みます
女性差別という理不尽な壁。壁を破るのはいつも弱い立場に立たされている側の人だよな、という事実にはっとさせられる作品。
後にアメリカで最高裁判事を務めることとなるルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は、貧しいユダヤ人家庭に生まれ、努力の末に名門ハーバード法科大学院に入学する。夫マーティン(アーミー・ハマー)の協力のもと彼女は大学院を首席で卒業するが、女性であることを理由にルースを雇い入れる法律事務所はどこにもなかった。やむなく大学教授となったルースは、男女平等の講義に力を入れながらも、弁護士への夢を捨てきれずにいた。やがてある訴訟記録を目にし、それが歴史を変える裁判になると信じたルースは自ら弁護を買って出るが…。
邦題はクサいし、展開も前半で読めてしまったものの、芯の通った力作でした。