あおい

ジュディ 虹の彼方にのあおいのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
2.8
私はいつでも、あの虹の向こうに…

「オズの魔法使い」でドロシー役を演じたジュディ・ガーランドの晩年のみを切り取った映画。

アカデミー賞主演女優賞を勝ち取った演技はなかなかのもの。どの方面からも共感できない女性を演じつつ、高い歌唱力で最後のステージまで沸かせてくれした。レニー・ゼルウィガーはどの作品見ても好きになれないのですが、好かれない役を演じるのが上手いんやと改めて実感。

ジュディ・ガーランドが出てる「オズの魔法使い」は最近観てて、可愛い子役やったなっていうイメージだけでしたが、こんな裏側があったとは。

昼夜関係なく仕事、若いうちに稼げるだけ稼がせて、新人が来たら使い捨て。でも売れてる間は、ヤクを使ってでも働かせる。芸能界ってだけで阿漕なのは分かってるけど、やっぱり堅気の人ができる仕事じゃないですね。

人間性が歪み、心身ともに壊すのは必然で、芸能界に人生を奪われた女性だったのでしょう。
それでも歌は確かな才能であり、稼げなくなっても、家族と離れ離れになっても、直向きに働いた彼女の晩年こそ、本当の彼女になれた1年なのかもしれません。
あおい

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