『イップマン 継承』のその後のお話。
イップマンに闘いを挑んで敗北したチョン・ティンチの復活と再生の物語。
もちろん主演はマックス・チャン。『ドラゴン×マッハ！』の敵役で彼に惚れた人が多いだろう。トニー・ジャーとウー・ジンに引けを取らない、むしろ圧倒的な強さを見せた彼が再びトニー・ジャーと闘う事になるなんて激アツ展開すぎる！と思ったのだがトニー・ジャーにはガッカリ。去年公開だった『SPL』でもそうだったが、最近は友情出演ばかりで彼の良さが出る前に出番が終わってしまう。かつての『トム・ヤム・クン』のように像を大事にしない奴らを許さない！と怒れるトニー・ジャーが観たいのに冷静沈着な役ばかり。今回もそんな調子だった。
ただ今回デイヴ・バウティスタの参戦は大きかった。正直『継承』のマイク・タイソン的な立ち位置(ファンサービス的なやつ)だと思っていたのだが、しっかりとした悪役でマックス・チャンとの闘いは物凄い迫力だった。
とは言ってもやはりマックス・チャン。とにかく詠春拳を再びスクリーンで観ることが出来て感激。当たり前だが、木人椿も登場しエンドロールに流れるマックス・チャンが練習する姿は鳥肌もの。
イップ・マンとの闘いに敗れてから詠春拳を封印していた彼が再び、あの構えをやるところには号泣。
『イップ・マン』好きなら、そりゃ観るべきですよ。
