サーフ

COLD WAR あの歌、2つの心のサーフのレビュー・感想・評価

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)
3.7
静かなトーンの中に迸る2人の恋愛模様。モノクロの映像も非常に効果的。

ピアニストのヴィクトルと歌手志望のゾーラ。2人は音楽学校で出会い次第に愛し合う様になる。
冷戦下のポーランドで監視の目もあり、ヴィクトルはゾーラに亡命を提案するが待ち合わせ場所にゾーラは現れずヴィクトルだけが亡命し2人は離れ離れに。
離れ離れになったヴィクトルとゾーラの愛は年月と場所を変えながら交差し続けていく…と言うのが大まかなストーリー。

最初にも書いたけどモノクロの映像は本当に効果的。冷戦下のソ連が舞台の「親愛なる同志たちへ」という映画もモノクロの映像だったし、冷戦期の東側諸国という監視社会とモノクロという温度を感じない映像は親和性高いのかもしれない。

ストーリーは2人の男女が時代の波に揉まれながらも愛を貫いていくというシンプルなストーリー。
ドラマティックな場面は無いが強く感じるのが主人公2人のパッション溢れる愛情。冷戦という時代に翻弄されながらも如何に2人は愛を貫き続けるのかというのが大きな見所の作品。

2人を出会わせたのが"音楽"という事もあり、様々な音楽が奏でられる今作。特に中盤で演奏されるジャズ音楽がモノクロ映像とバッチリ合っていてめっちゃくちゃオシャレに映る。
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