takanoひねもすのたり

ブラック・クランズマンのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.4
Do the right thing

コロラド州コロラドスプリングス警察署初の黒人の刑事、ロン・ストールワースの回想録が元の1970年代、秘密結社潜入捜査+バディ物

"黒人がK.K.Kに潜入する"
この前提の不条理感よ

ロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)とフィリップ(アダム・ドライバー)のバディと情報部の面々の関係が軽妙で楽しい
(areの発音云々のところ)巡査部長、コーヒーを吹き過ぎwww
つられて笑っちゃったよ

かなり脚色があるようだけど、それはそれとして、キャラクターを動かす演出や台詞周りが監督らしい巧みさ、クライム物にしては展開がやや平板だけど群像の面白みがあった

黒人差別ユダヤ人差別白人至上主義を描きつつ、人種国籍宗教性別性指向の差別も並列に盛り込んであるところが、監督の主張は強いけどフラットに受け止めやすかったところかも個人的に



劇中で使われた人種の蔑称「カエル」呼びを知らず、関連を知りたく語句を調べるもヒットしない……改めて英字幕で単語を確認したらカエルはカエルでもヒキガエル(toad、由来はPrison slang)だと判明、理解

※カエル(Frog)はフランス人への蔑称だそう