JT

ブラック・クランズマンのJTのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.4
ノックアウト

2019年43本目:
原題『BlacKkKlansman』

黒人差別が題材の作品
今年は『グリーンブック』がアカデミー作品賞を取ったが今作はそれと比べ対極的と言える
どちらもコメディなタッチで描かれているが今作はそれに収まらずサスペンスやアクションに展開させて映画としてのレベルが高い
主演を演じたジョン・デヴィッド・ワシントンは今作で初めて知ったけどとてもパンチの効いたキャラクターでハマり役だった
相棒を演じたアダム・ドライバーの演技も凄い
ユダヤ人の警官を演じていて自分が迫害を受ける立場にあるユダヤ人であることを徐々に自覚していく心の変化を見事に体現した
音楽もひと昔前の刑事物のようで絶妙にダサカッコ良くてコミカルな映像と合わせスタイリッシュ
終盤に近づくに連れて面白さはどんどんヒートアップしていき最高の気分を味わった矢先に
突如として観客は現実に引き戻される
そう、現実はまだ問題だらけで何も解決していない
差別をあまり身近に感じることのない私たちは世界の現状を目の当たりにする
本当の闘いはまだまだこれからなのだ

私は『グリーンブック』より好きです
ダークなユーモアにどっぷり浸かれました

まさにノックアウト。
JT

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